募集要項にこれがあったらブラック企業認定 3つのNGワード

40代の転職の情報収集~情報を制するものがすべてを制する~

すぐ入社できる会社には、必ず「なにか」ある

「ここなら入れそう」は、ブラック企業の罠

書類選考なし、1回の面接で即採用、しかも時間は15分くらい、何ができるかちゃんと聞かれてもいない、なにを求められているかの説明もない。

若い人材ならまだしも、私たちの年代に対して、これくらいで採用する。こんな会社には、必ず何かあると考えて間違いありません。離職率が異常に高い、なにかがあるんです

そういった会社は、なかなか応募がなく、常に求人を出し続けることとなります。そこで、なんとか入社させようと、募集要項の表現を工夫しているわけです。

「簡単に入れそう」な甘い言葉が羅列してあるのは、間違いなくブラック企業です

転職活動が長引くと、簡単に入社できそうな、甘い言葉が魅力的に見えてしまうものです。ですが、そんなときこそ、しっかりと自制心を持ち、その求人を見極めてください!

以下、実際にブラック企業の求人に騙された経験のある、私が思うNGワードワースト3です。

ブラック企業がよく使うNGワード ワースト3

1位 : 「全員面接」

(例) 応募者全員面接します・書類選考なし・内定率99%・必ず会って話を聞きます・面接であなたの人柄を見せてください

(訳)誰でもいいから、とりあえず入れます。そして相当に過酷な環境でこき使います。辞めてくれても結構、文句言わず働く人間を選別しているだけですから。

間違いなくブラック企業。いちばん危険なパターンです。

募集に掛かる費用だけでなく、面接にかける時間も、コストとして計算すれば、相当になるはずです。それなのに、こんな求人を出すということは、罠に他なりません。

誰でもいいから大量に集めて、大人しくその待遇で続けてしまうような人間を選別するわけです。何人も入れれば、そのコストは人数で割れますから。

人材派遣系でよく見られる文言です。ダントツでヤバイです。

第2位:「がんばれば稼げる」

(例)がんばりが成果に・やる気次第で年収アップ可能・成長できる環境・稼ぎたい人集まれ・20代で役職・平均年収〇〇円

(訳)私たち(超絶ブラック企業)の基準での、がんばり(無茶苦茶なノルマ)に達した人には高給を払います。そうでなければ、給料は最低限。インセンティブがないと、生活できない程度しか払いません。ちなみに、募集要項の煽り文句のように稼いでいる人はごくごく少数です。

これも、「我が社はブラックです」と公言しているに等しいです。

会社としてやり方が確立されていないのは間違いありません。うちにはノウハウも理念もないんで、どんな手を使ってでもいいから、「売り上げを持ってきてくれば評価にするよ」という姿勢を堂々と公言しているわけです。

こういうことを臆面なく言える感性が信じられません。組織が個に過剰な期待を押し付けているわけです。ワークライフバランスや、コンプライアンス、CSRなんてことは、考えたこともない会社なんでしょう。

3位:「未経験OK」

(例) 未経験率〇〇%・先輩のほとんどが他の業界から・未経験からプロへ
・未経験からスタートする〇〇・私前は〇〇で働いていました・未経験からオフィスデビュー

(訳)経験者の方がいいに決まっているが、なかなか来ないのでとりあえず誰でもいいから来てほしい。業界になじめない、覚えられないなら入れ替える。

相当に新興の業界でもないのに、「未経験」を大きくアピールするのは、ブラック臭プンプンです。

他のアピールポイントがないんでしょう。同業の求人を調べて、本当にこの業種は未経験でも歓迎なのか、必ずチェックしてください。

広告を魅力的に見せるのは当たり前

求人も「有料」の「広告」

よく見かけるものばかりだと思いませんか?大手転職サイトは、求人数も多いです。ですので、目を引くために甘い言葉を並べるのは当然です

募集要項も、有料で出している広告です。最低料金でも、18万くらいしますからね。いちばん小さくて、写真や文字装飾もなく、2週間程度の掲載でです。

もっとイメージの良い言葉、巧みな表現を使っている募集も数多くあります。共通点としては、具体性のない、抽象的なことばかりを羅列していることです。イメージなら、いくらでもいいことを書けますので。

中には、元々ダマすつもりの求人も

私が実際に入ってしまったブラック企業では、好待遇の募集要項で釣り、実際は低賃金で使い続けるということを継続しておこなっていました。

低賃金、重労働、長い拘束時間といった、過酷な労働条件。根付いてくれればラッキー、くらいの感覚で採用をしているんです。低賃金で、文句を言わずに働いてくれる人間を選別するため、そんな求人を継続して出していたわけです。

募集の費用もバカになりませんが、大量に採用すれば、人数分で割れるわけです。私がいた1年で、100名近く入社したでしょうか。そして、そのほとんどがすぐに辞めていきました。怖ろしいことに、これを本気でやり続けている実在の会社です。

多少の「嘘」があるくらいが普通

ここまでの会社はそうそうないとは思いますが、似たようなことをやっている会社はいくらでもあるでしょう。

知り合い一通りに売ってくれれば、採用に掛かった費用はペイできる、とわざと入れ替える会社。社歴が長くなり、給与が高くなることを防止するため、生かさず殺さずの待遇を続け、数年ごとに入れ替わるように仕向けている会社。

こんな程度のところは、いくらでも存在する、というより、中小ではこれくらいが普通と言えるのが現実です。

募集要項に少しの「嘘」があるなんてあたりまえです。

さきほどのようなNGワードを見て、「ここなら入れそう」なんて喜ぶ前に、本当に問題のない会社か?自分の目で、しっかりと見極めることが重要ですよ。

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