ダマされて、入社してしまったブラック企業
人間関係がいちばん大事 それはそうですが
ブラック企業は、末端の社員同士がとても仲がいいです。
自分も当時はしょっちゅう飲みに行ったり、愚痴を言いあったりと、仲良くやっており、とても楽しかったですし、いい仲間に恵まれたと思っていました。いや、今でもいい人達に恵まれたと思ってはいますし、いまだに連絡を取っている仲間もいます。
仕事や職場の悩みは、つきつめればすべて「人間関係」です。いや、人の悩みすべてがそうと言えるでしょう。
なので、人間関係がいい会社がいちばん。それはそうだと思います。ですが、本当にそれだけでいいですか?それに満足してしまっていいですか?。
様々な経験のある 能力のある同僚たち
私が入社してしまった、超絶ブラック企業は、好条件の募集要項に釣られ、罠に掛かり集まってしまった人たちの集まりでした。
みんな、それぞれの経験がありました。こんな求人に騙されなければ、それなりの待遇で働いていたことでしょう。(ある程度以上なら、誰でも入れましたので、中にはとんでもない人材もいましたが。。)
そういった経歴のある人たちが語る、いかにこの会社がおかしいか、我々は騙され、酷い扱いを受けているか、といった論理的な説明を聞き、納得し、同じ気持ちの人が数多くいることに安心感を持ってしまっていました。
ですが、それでは何も変わりません。
私は、社長に直談判をしました。最低でも、募集要項通りにするように、との待遇の改善です。結果、それは受け入れられず、私はこの会社に見切りをつけました。
仲間たちが送別会をしてくれました。たった1年の付き合いです。そこで涙まで流してくれたみんなには、心から感謝をしています。
嘘だらけの求人で、人を集めたブラック企業の末路
今働いている職場が、賃貸物件として掲載されている
私が辞めたあと、その会社のとんでもない噂が聞こえてきました。営業中なのに、その本社物件が、貸倉庫として不動産サイトに掲載されている。と。
まさかと思い、調べてみたところ、本当に載っていました。
しかも、「現在入居中で半年後から入居可」、とのこと。そこには100名近くの人が働いています。内装の工事なども必要でしょうから、遅くともその4ヶ月後くらいには撤収が必要なはずです。
すべての人材を他の部署に移動はできないでしょうし、新しい物件に引っ越すにしても、諸々準備が必要ですが、その告知もないようです。
計画倒産の疑惑も
他にも、とんでもない噂を聞きました。
- 給与支給が遅延した。
- 一番の取引先への支払いを遅延した。
- 募集要項の給料にならない。それで訴えられている。
- 前に会社を潰すなど、悪行を尽くしているから社長として名前を出せないので会長。
- そして、偽名を使っている。
- 元々計画倒産して儲けるつもり。
真偽のほどはわかりません。
最近、たまたま近くに出向く機会があったので、その会社の前を通ってみました。すると、正面玄関が閉まっており、そこに大きな張り紙がしてありました。
その紙には「公示書」と書いてありました。私が辞めてから、ちょうど1年です。
問題を先送りにせず、今考える
本当にそれで満足ですか?
今の経験談は、極端な例であるとは思います。ですが、現実に目を背けて、結論を先延ばしにしてしまった方に、本当に起こった事実です。
同じような境遇の人たちが、仲間意識や連帯感を持つのは当然のことです。言い方は悪いかもしれませんが、ハッキリ言えば、傷をなめあっているだけです。
ホワイト企業に勤めていたとしても、愚痴を言い合う仲間はいるものです。ブラックではその連帯感が妙に強固なだけ。
それに満足して、未来のないブラック企業に勤め続けますか?その楽しさは、本当に報酬や仕事のやりがいといったものに勝りますか?
その決断をするのに、私は1年も掛かってしまいました。転職歴をこれ以上汚したくない、なんとかここでやっていこう、こんないい仲間もいるし、などと無理をして自分に言い聞かせていたように思います。今となっては、本当に無駄な時間を費やしてしまったと思います。
みなさんの会社はどうですか?こんな境遇ではありませんか?
これは倒産までしてしまった、ブラック企業の例ですが、他人事ではありませんよ。大手企業だって、数千人規模の削減をおこなうような時代です。働き方の劇的な変化は、さらに速度を増していくのは間違いありません。
自分から動かないと、なにも変わりませんよ。しっかりと未来を見据えて考えてください。
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