ネットにあふれる「40代でも転職できる」の嘘 年収300万を覚悟するのが現実

household- account-book 40代の転職の現実~持っておくべき基本的な心構え~

氾濫する40代を食い物にする「罠」転職サイト

ネットの転職サイトは、「広告」ばかり

みなさんは、どのようなメディアから、転職情報を得ていますか?
昔ながらのハローワークや情報誌から、という方は減って、今はネットの転職サイトや転職エージェントを使う方が増えていることでしょう。

転職サイトは便利ですよね。求人情報だけでなく、転職の流れやコツなどの情報も多く、履歴書や職務経歴書といった提出書類も作れて、そのまま応募までできる。便利になりました。

私は、就職氷河期の新卒の頃、アナログで時間も手間も掛かる、厳しいだけの思い出の就職活動しか知りませんでしたからね、時代は変わったものだなと実感します。

さて、この転職サイト、どこがいいかなとネットで調べていくと、「40代ならこの転職サイトを使
えばOK」、「この転職エージェントにまかせれば安心」こんな文言のものばかりだと思いませんか?


そして最後には、そのサイトやエージェントへの登録のURLへのリンクで終わる。言うまでもなく、こんなサイトはただの広告なわけです。

そのサイトへ送り込んで、成約となれば報酬となるわけです。こんなサイトに、40代の転職の「現実」なんて書いてあると思いますか?

そりゃあ多少の現実的なことも、書いてはあります、ですが、最終的にはその気にさせて、転職サイトやエージェントに登録をさせたいわけですから、リアルな生々しい現実をつきつけて、暗い気持ちにさせるようなことをするわけないじゃないですか。

「部長やってました」それがなにか?

転職サイトには、「収入アップした人が〇%」、なんて景気のいい文言が踊っていますが、そんな方は一握りです。

確かに、相応のスキルやマネジメント能力、人脈などを持っており、収入アップする方もいらっしゃいます。そして、そんな高スキルの方に向けての広告に、私たちのような中央値の人間が、勘違いさせられてしまうわけです。

大企業に勤めていたとしたって、「部長職ができます」、「課長やってました」、そんなのなにも意味がないですからね。40代以上の転職では、会社にどのくらいの利益をもたらしてくれるか、これにつきます。

年収が700万だったから、600万くらいまでならガマンする。冗談言っちゃいけません。

どれだけ会社に利益をもたらしてくれるか、わからない人材に、いきなり高給なんて払うわけがないでしょう。25~50万なんて募集要項だとしても、間違いなく25万スタートです。

ボーナスだって、募集要項に「アリ」と書いてあったって、出るかなんてわからないですからね。つまり年収300万です。

40代も後半で、本気で転職を考えるなら、年収300万の生活となる可能性が高いことを、覚悟しておく必要があります。

したくなくても、転職せざるを得ない時代

会社は私たち世代を減らしたい

40代での転職は、しないですむのでしたら、しないほうが得策のことが多い、と個人的には思います。

ですが、したくなくても、転職をせざるを得ない状況に、私たち世代は追い込まれています。

日本の人口は減り続けています。当然、内需は縮小していきます。海外進出していたとしても、これも時間の問題でしょう。

生産拠点を海外に移しただけの企業は、中国や東南アジアの上がり続ける人件費に苦しんでいます。海外で販売好調な企業だって、途上国の成長も、あと何年右肩上がりでいられるかわかったものではありません。

人口が増え続け、右肩上がりで成長をし続けるなんて時代、とっくに終わっているんです。日本も、世界もです。

当然、いままでのように、長く勤めているだけで給料が上がるなんてこと、できるわけがありません。年功序列なんて、20年前から崩壊することがわかっていたことです。

なので、会社はどこかで削減をしなくてはいけない、そこで、早期退職などを求められるわけです。数千人単位の削減のニュース、それも大企業で。これだけ頻発すると、もう誰も驚かないですね。

そして、その対象の多くが、私たち世代なわけです。

上は逃げ切り、狙いは40代の中間管理職

部長、課長、マネージャー、これくらいはわかりますが、次長とか、部長補佐、課長代理、さらには、ブロック長とか、エリアマネージャーとか、わけのわからないカタカナ役職名だったり、 誰がいちばん偉くて、どういう順序なのか?

あなたの会社には、こんな中間管理職の人がだぶついていませんか?

会長、社長から、専務、常務、役員クラスはもうギッチリ、もう入り込める余地なんてない、よくある話ですね。勤め続けても、将来が見えてしまっている方も多いことでしょう。

エライ人たちは安定で、逃げ切りですから、切るとしたらココ、私たち世代なわけですね。若い世代より、給料もいいわけですしね。

そして、末端の仕事に戻されていく

大企業なら、早期退職制度で、退職金が多く出たりといった、それなりの保証もあるわけですが、中小では、そうはいきません。

将来性のない中小企業では、新卒は入ってもすぐ辞めてしまう。中途入社の20代や30代も同様、どころか、20代30代の応募すらほとんどない。こんな会社、いっぱいあるでしょう。

でも、末端の仕事はあり続ける、誰かがやらなければならないわけです。ここでも、私たち世代に白羽の矢が立ちます。

現場の作業やルート配送、飛び込み営業や店頭での販売、工場での作業や倉庫作業、業種によって様々だと思いますが、今まで若い社員、入社したばかりの社員がやっていたような仕事に戻されていくわけです。

当然、役職は低くなり、給料は減ります。嫌なら辞めろ、というわけです。

リストラに走る会社は、さらに酷くなっていくもの

それでも、慣れた仕事や会社で、という考えで、しがみつく方もいらっしゃることでしょう。

そこはみなさんの考え方次第だとは思いますが、その会社に勤める価値が、本当にあるのか、よく見極めてください。

業績不振から、リストラをはじめたような会社は、さらに待遇を悪くしてきますよ。これは間違いありません。

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人間は慣れていくものです。最初は「ちょっと厳しいな」程度の人事が、少しずつおこなっていくことで、どんどん非人道的な処遇に変わっていくんです。繰り返すことで、慣れから麻痺してしまうんでしょうね。

実際に、私のいた会社では、最初はちょっとした降格人事があったくらいだったのが、ほんの2年で、通勤2時間半の部署への異動、部長から平社員への降格、部長からルート配送への転属、来週から地方への異動、こんなことが普通に起こる会社に変貌していきました。

いつ自分に火の粉がかかるか、社内全体が、疑心暗鬼になっているような状態でした。自分を守るために、他人を密告する人間まで出はじめましたからね。

私が辞めた後は、さらに酷くなっていったとの噂です。実際に、私がいなくなったあとの、たった2年で、3人の役員まで辞めさせられましたから。

悪いスパイラルががっちり噛み合って、もがけばもがくほど、さらにブラックが煮詰まり、もっと濃いブラックになっていった。そんな状況でした。

勤め続ける価値のある会社か見極める

根本的な利益体制の改善などをおこなわず、その場しのぎのようなリストラで、業績なんて回復するわけありません。あくまで、今出るお金を絞る、だけの話ですからね。当然です。

先ほどもお話しした通り、内需は縮小していくんですから、それに合わせた組織にしていかざるを得ません。

実際に、大企業では、将来を見据えて黒字リストラも増えています。早期退職制度や、不採算店舗を大量に閉店する、なんてニュースも増えていますね。無理な拡大路線を取るところは減っているわけです。

会社の5年生存率が10%と言われる時代です。さらにこれからは、AIに仕事を奪われ、なくなっていく職種も多々あることでしょう。

あなたの会社はどんな状況ですか?勤めていく価値がある会社なのか、将来性をしっかり見極める必要がありますよ。

本気で転職したいなら、底辺の収入を覚悟する

会社にしがみついても、転職しても厳しい40代

転職せずに今の会社にしがみついていても未来がない、転職さざるを得ない状況、でも、転職しても厳しいのが現実。どうしようもない状況です。

私も3回転職をして、身に染みてわかったことですが、就職氷河期の中、新卒でなんとか中小企業へ就職したときから、こうなることは、決まっていたんだと思っています。

国に20年以上かけて、壮大にダマされてきたんだと感じます。就職できない、収入が低いのは自己責任と言われ続け、既に破綻している終身雇用なんてものが、いまだにあるように思わされ続け、どうしようもない会社にしがみつき続けてしまいました。

そして、ようやく出てきた国の支援も、とってつけたようなものばかり。将来的に国の負担が大きくならないように、なんとか働かせようとしているようにしか見えません。

ですが、私たちのような、就職氷河期世代なんて、会社は雇いたくないのが本音です。こんな支援に手を挙げるのは、助成金を狙っているだけのブラック企業です。

大企業は、40代以上なんて採用するつもりなんかありません。出来る限りの業務の外注化や、非正規の人材の活用、東南アジアなどの若くて安い労働力を受け入れる取り組み、等々をとっくに用意してます。

先ほどお話したとおり、大企業では早期退職の推進なども増えているわけですから、この政府の政策で、末端の非正規の方が正規雇用になる以上に、中間層から、相対的貧困に落ちていく人の方が多いことでしょう。

つまりは、私たち世代の平均賃金は、間違いなく低くなるということです。

転職先、収入だけでなく、生き方も考える

今の収入を確保したい、いや、多少は少なくなってもいいが、なるべく維持したい。これが本音だとは思います。

でも、それすら厳しいのが現実です。実際に私は、最初の転職で、嘘の求人にダマされ、年収が270万になってしまいました。その後、2回の転職で、なんとか年収400万程度までに戻しましたが、1社目の給料には、遠く及びません。

当然、今までの生活レベルでは暮らしていけません。色々な部分を切り詰めた生活をしています。

ですが、ブラック化していった1社目の新卒で入った会社を辞めたことは、まったく後悔していません。なぜなら、そこで勤めていたときより、今の方が間違いなく幸せだからです。

今は、残業がまったくなく、毎日下の子とお風呂にはいり、妻と娘たちと、毎晩食卓を囲む生活をしています。

あのまま辞めずに続けていたら、末端の作業員として、新卒の頃にやっていたことと同じ、体力勝負のつまらないルーティンワークをさせられ、不条理な社長や役員の罵倒に耐え、辞めていくまわりの仲間を見ながら、次は自分かと怯えて暮らしていたことでしょう。

それでも、今よりは給料もいいでしょうが、それが上がる可能性はなく、少しずつ低くなっていったことでしょう。

あなたの会社はどうですか?

毎日の無駄な残業、無能な経営者、不条理な上司の命令、そんな将来性のない会社に、精神的に追い詰められながら、勤め続けていきますか?

それとも、年収が数百万下がったとしても、収入と違う幸せを感じられる生き方をしていきたいですか?

ブラック企業にしがみつき、収入を確保するよりも、収入、時間、やりがい、それぞれのバランスを考え、自分にあった働き方を選択する、これもひとつの考え方ではないでしょうか。

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