社長はなぜ金をバラまくイベントが好きなのか 「楽しさ」の押し付け

scattermoney ブラック企業の体験談~この目で見てきた底辺職~

経営者が「お金持ち」なことを見せつける

すべてのブラック企業にこの手のイベントが

経営者は、なんで大盤振る舞いをするイベントが大好きなんでしょう?

私が入ってしまったブラック企業、3社すべてにこのようなイベントがありました。言うまでもなく、すべて強制参加です。

【中堅企業】年3回の全社員での決起大会

経営方針の発表といったものが、年1回あり全社員が集まる。これくらいは、当然と思います。

しかし、同じ内容のものを、なぜ年に3回もやる必要があるんでしょう。社員旅行も合わせると年4回の大集合です。地方からくる社員の交通費だけでも相当のコストです。

内容としては、エラい人のあいさつがあり、各部署が意気込みを語る、というありきたりなもの。
部長職は、年3回目標を言わされるわけです。当然毎回同じような話ばかりです。年3回で目標が変わる方がおかしいですが。

そして、最後には、みんなでこぶしを振り上げて「ガンバロー!」。。。吐き気がします。

その後の懇親会では、アルコールも入り、今度は出し物を強制されるわけです。全編、社長への忠誠心アピール合戦です。これが楽しいと感じる感性が理解できません。

【新興企業】年3回の社内での大宴会

同じく、なぜ3回も必要なのかは謎です。ここは社内でやるのが恒例なので、社員は準備で大変です。

会場の設営から、当日も調理や食材の補充、すべて社員の仕事です。しかも、来賓もいるので、接待も仕事です。 宴会と言いつつ、楽しめるどころか、気が休まることすらありません。

特に幹事となると、1ヶ月は準備で掛かり切りです。本来の業務をやる時間なんてありません。ですが、仕事より、宴会の方が優先です。社長の評価に直結しますので。

宴会後、参加率の低かった部署は嫌味を言われ、当日よく働いていた部署は褒められました。

【ベンチャー企業】月2回の強制参加飲み会

毎月2回の飲み会が恒例でした。年なら24回です。狂ってます。

1回は社員のモチベーションを上げるため、1回は社外との親睦のため、どちらも原則参加が義務付けられていました。平日だろうがお構いなし、それどころか月曜開催もありました。

翌日早出直行の予定だったので、不参加を申し出たところ、上司の課長からは、「参加しろ」との指示でした。

「おしゃれなところ」、を大変重視していましたので、会社から電車で30分掛かるホテルのビアガーデンで開催したり、 わざわざ隣の駅にしたり、会社から30分みんなで歩いたり。

隣のビルに「養老乃瀧」があるんだから、そこでいいだろ。と、いつも思っていました。

数日前に開催が決まったり、急に日程変更があったりも茶飯事。仕事も飲み会もスケジューリングという考えはない会社でした。

「楽しさ」を押し付けて、優越感を得る

昔からあったエンジョイハラスメント 「会社」には今でも残っている

私たちの世代は、学生の頃、一気飲みが問題になったりしました。強制されて、嫌な思いをした経験から、同じことを下にしないようにしてきました。

今では、そんな体育会系の飲み会のような話を耳にすることもなくなりましたが、「会社」という組織の中には、まだまだ絶滅せずに残っています。

「楽しさの押し付け」ほど「楽しくない」ものはありません。押し付けるほうは、すごく楽しそうですが。

お金を使うことでしか、人が寄ってこない

結局、普段の生活すべてにおいて、人柄や魅力といったものではなく、お金に人が寄ってきているんでしょうね。だから、お金を使うというやり方しか思いつかないわけです。

その分を給料でもらったほうがいい、という人がほぼ100%なのは、考えるまでもなくわかることなんですが。昔ながらのこんな無駄を続ける会社は、これからの時代に取り残されていくんでしょうね。

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