40代転職 失敗の原因は、自分を過大評価・過小評価してしまうこと

Illusion 40代の転職の現実~持っておくべき基本的な心構え~

40代後半の転職、失敗しないための教訓

それは自分の勝手な思い込み

40代後半で、転職を考えているんですね?まだ、活動をはじめていない方ですか?これからはじめる予定なんですね。先に言っておきますが、甘くみてはいけませんよ。その自信、過信ではありませんか?

もう何ヶ月か、活動を続けている方ですか?お疲れ様です。状況はどうですか?やっぱり厳しいですか。でも、なんでそこまで自信をなくしてしまっているんですか?

よく陥ってしまうんですよね。自分の価値を、大きいと勘違いしてしまう、小さいと勝手に思い込んでしまう

でも、それ、あなたが勝手に思い込んでるだけですよ

これは、私が転職活動をしてきて痛感することです。

自分を「過大評価」してしまう

活動が順調なことで勘違いする

ネットの大手転職サイトで簡単に情報が集まり、応募までできる。さらには「応募しませんか?」、「オファー」までくる。便利な時代になったと思います。

私も、複数の転職サイトに登録し、エージェントにも何人か会いました。転職情報サイトやクチコミサイト、体験談のブログなど、散々見ました。

自分なりに情報収集したつもりです。それなりの経験やスキルもあると自負していました。書類選考率も悪くなく、早々に採用され、条件も良かったので転職をしました。でも、結果、私は失敗しました。

考えが甘かった、準備が足らなかった。と言われれば、その通りです。有名企業からのオファーなどもあり、いくらでも転職先はあるものと浮かれてしまっていたんでしょう。

好条件を並べていた、ブラック企業の嘘の募集要項に、見事にだまされてしまいました

「広告」でしかない、大手転職サイトからのオファーに、自分を「過大評価」し、情報を自分のいいように捉えていました。冷静さを欠いていたんだと今さらながら思います。

他人の例は、自分とは違うことも

大手転職サイト以外でも、色々なサイトを見て、それを真に受けて勘違いしてしまった。これも大きかったと思います。いろいろな転職情報サイトは、当然「そのサイトが目指す目標」=「そのサイトの利益」、のため、様々な見せ方をしています。

「この転職サイトに登録すれば大丈夫!」、「転職エージェントにまかせれば安心!」、そんな言葉を見て安心してしまうわけです。

そして、大手転職サイトの、求人の募集要項を、大丈夫だと勝手に思い込んでしまうんです。実際に自分が確認してもいないのに。

「大丈夫」なんて表現は、記事を書いている人の主観です。その方はうまくいったのかもしれませんが、あくまで他人の例、と冷静に受け止める必要があります。

そもそも、大手転職サイトは、転職を決意して、応募してくれる人が増えると嬉しいわけです。自社の利益、広告収入で食べているわけですから、なので「大丈夫、あなたでも転職できますよ」、というメッセージが隠れているわけです。

ですが、そんな甘いもんじゃありません。40代後半の転職は、明確に数字を作れるようなスキルのある人や、突き抜けた能力を持っている人、そんな一部の人以外は厳しいのが現実です。私がそれに気づいたのは、ブラック企業に入ってしまった後でした。

「なんでもできる頼られる存在」は転職では通用しない

あなたの能力は他の会社でも通用しますか?

私は、不採算部署の立て直しで転勤したり、新事業部の立ち上げをまかされたり、困ったことはあいつに聞けと言われ、なんでもこなす、どんなことでもできる。 そんな存在でした。

これも、私が自分を過大評価してしまっていたことのひとつだったんだと思います。ですが、そんな程度の能力、転職ではほとんど意味がありません

あなたはどうですか?その能力、今の会社だから意味のある能力ではありませんか?

社歴が長く、社や業界をよく知っていて、社内外の人脈もあり、融通をきかせたり、力業もある程度できる。だからこその今の役職や収入。それを、他の会社でも、同等の成果を発揮できる自信はありますか?

40代で自身の能力を見誤って転職に失敗する、よく聞くことですが、まさしくこの考えからくるものではないでしょうか?

そして、自分を「過小評価」するようになってしまう

失敗から、自信を失いネガティブに

ブラック企業に入社してしまい、それでもここでなんとか居場所を作りやっていこう、これ以上転職歴を汚したくないと、1年続けました。

今になって思えば、無理に前向きになろうとしていたように思います。ですが、騙されて入ったこの会社の給料、年収300万では生活すらままなりません。

そして再度の転職活動。そこでは、すっかり自信をなくしている自分がいました

少しでも収入を増やさなくては、と気は焦るばかり、たった1歳とはいえ、年を取り、転職歴も増え、転職活動は厳しさを増しています。

この状況に、自分は何もできないダメな人間だ。と思うようになりました。精神的に追い詰められ、逃げだけを考えるようになってしまいました。

結果、私はここじゃなければどこでもいいような考えに陥り、2社目のブラック企業へ転職をすることとなってしまうのです。

楽そうな募集に惹かれてしまう

ちょっと気になっていた求人が募集を再開

やはりネガティブな逃げのような転職では、いい結果にはなりませんでした。この2社目のブラック企業での過酷な長時間労働に、体の異変を感じ、3度目の転職活動をはじめることとなりました。

そんな頃です。以前見かけて、給料は低いけど、ここなら余裕を持って仕事ができそうだな、ちょっといいかな、と思う求人がありました。給料面で希望に足りないので、そのときは応募しませんでした。ですが、その求人が、再度掲載されていたのです。

またここが応募を再開している!やった!!と思ってしまいました。

その会社に直接行って、調べてみることに

ですが、2度もブラック企業に入ってしまった経験から、逸る気持ちを抑え、その会社を調査してみることにしました。

まず、過去の求人の出方を調べたところ、数ヶ月おきに募集をしていることがわかりました。さらに、実際のその会社に行ってみました。制服なんでしょう、作業着を着た30代くらいの数名が、喫煙所でやる気がなさそうにダベっている光景を目にしました。

もう9:30過ぎくらいです。もう休憩の時間?もしくはまだ出発前?その覇気を感じられない姿に、我に返りました。まさしく目の覚めた思いです。当然応募はしませんでした。

自分に向き合い、できることを見つめなおす

こういう時こそ、まず落ち着つくこと

そんな状況だからこそ、まず冷静になることがとても大事です。

判断力が鈍っているんです。決して自分がダメなわけではありません。そこで底辺と言われるような職に就けば、それなりの環境と待遇、給与で、そういう生活となってしまいます。

落ちるのは簡単です。でもちょっと待ってください。もう一度。自分がなにができるのか、なにを経験してきたか、考えてください

決して楽に過ごしてきたわけではないですよね?いろんな経験をしてきましたよね?40代も後半になり、自分を活かせる職場に出会う、それは簡単なことではありません。ですが、ここが踏ん張りどころです。

落ちていくのはいつでもできる

応募しなかったこの会社の場合は、半年後にまた同じ求人が出ているのが大きなマイナスポイントです。楽そうな仕事で、それなりの給料。でも、それを承知で入社した人間が半年で辞めている。ずっとこの低待遇が続き、未来がないことを、半年で理解できたのでしょう。

楽そうな仕事に逃げるのは簡単ですが、それはもっと先でもできることです。

苦しい転職活動が続くと、理性が失われそうになることもあります。そこは冷静に、長い戦いになるものと覚悟し、自分を見失わず、「自信」を持って、でも「過信」はせず、胸を張り、前を見て、自分の場所を探してください。

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