大手企業の人こそ注意 今のうちに転職を準備したおいたほうがいい

major-company 40代の転職の現実~持っておくべき基本的な心構え~

いつ、どんな会社でも安心できない時代

今のうちに「転職」をリアルに考えておく

つい先日も、日産の大量退職勧告のニュースがありましたね。さらには毎日新聞や朝日新聞でも、早期退職勧告。さらにはファミリーマートもと、挙げるのが大変なくらい、私たちの世代をやめさせようとするニュースが続いています。

もうこういったニュースを、他人事と思っている人はいないとは思いますが、あなたは、もし自分が今の会社を辞めたとしたら、を本気で考えたことはありますか?

「なんとなく考えている」とか、「ちょっと転職サイトを見てみる」、なんてくらいじゃ全然ダメですよ。それくらいじゃお話しになりません。

会社は、私たち40代を辞めさせることで、その上の役立たずの団塊世代の延命と、若くて安い労働力の確保をしたいんですから、辞めさせられる明日が来る前に、なにもないときこそ、積み上げをしておくべきです。

転職サイトやハローワークに登録するのは当然、いくつか応募もして、何回か面接も経験する。このくらいはしておくべきです。この歳での転職の厳しさを体感しておくんです。

大手勤務の方のほうが、転職で苦労する!?

某大手エネルギー会社の営業部長の例

あんまりにも世間を知らない人と出会い、びっくりしたことがあります。それは、50代半ばの、超有名エネルギー会社の営業部長さんでした。

某フランチャイズ本部で、加盟者獲得の営業をやっていたときの話です。この会社は、お掃除の個人事業で稼ぐノウハウを提供していました。

そこに資料請求をしてきたのが、この方でした。すぐさま電話し、ぜひ説明会へと勧誘し、来ていただけることとなりました。

フランチャイズ加盟の営業は、説明会のシナリオが完璧にできており、それを完全に覚えこまされます。営業テクニックや、心理学なども駆使して、ストーリー仕立てで、最後は契約に持ち込むように作られています。

ですが、今回の相手は、超大手企業の営業部長。営業経験者は要警戒です。一筋縄ではいかないだろうと警戒していました。それが、実際に会ってみると、「カモ」だったんです。

50代にもなって、現実を知らなすぎる

相手も知っているであろうと思っていた、営業のテクニックが次々とハマっていきます。身を乗り出して話を聞き、説明会の最後には、すっかりその気です。加盟の気持ちは80%とまで言っていました。

以前の記事でお話したとおり、加盟営業をしているというのに、私はそのフランチャイズパッケージに、価値を感じていません。

超大手エネルギー会社ですよ、震災でいろいろあったとはいえ、安定性抜群じゃないですか、しかも営業部長です。それが「繁忙期の売上は、月100万以上なんてザラですよ」、なんて話に目を輝かせるわけです。

そんな簡単に月100万なんて、いけるわけないじゃないですか、そこにたどり着くためには、毎日チラシを撒き続け、飛び込み営業をし続け、SNSやブログも毎日更新して、自分の腕も磨き続ける必要があるのは、言うまでもありません。

あまりに起業、独立を甘く考えていることにビックリしました。

大企業に勤めている人、すべてがそうではないと思いますが、そんな環境にしかいたことのない方には、こんな考えになってしまう比率が高いのかもしれないな、と思いました。

ちなみにこの方、最終的には、加盟されませんでした。家に帰り奥さんに話したところ、猛烈な反対にあったとのことです。

当然でしょうね。さすがは奥様、財布の紐をあずかるだけあって、シビアで的確な判断です。私はインセンティブを逃すことになってしまいましたがw

某大手OA機器会社の部長の例

同じく、このフランチャイズでの話です。

この方は、某OA機器メーカーの部長さんでした。ここも、誰しもが知っている大企業です。

この方は、加盟され、そのあとにお会いしたのですが、一言「上からの目線しか持っていない人」でした。

もう、研修中から文句だらけです。悪いのはすべてまわりで、自分は悪くないわけです。開業後、たったの数ヶ月で、全然仕事がないと本部にクレーム、さらには、訴えるとの脅しを入れてくる始末。そして、実際にはしてこないというヘタレぶりw

フランチャイズ本部は売上保証なんてしていませんから、仕事がこないことは、本部の領域ではありません。加盟営業の甘言を鵜呑みにした、ご自分の責任です。契約書をよく読んでください。

常に、本部と揉めていました。その労力を、他のことに使えばいいのに、と冷めた目で見るばかりです。

実は、この方、フランチャイズ加盟が2回目なんです。1回目で失敗したのに、懲りずに他のフランチャイズに加盟してきたわけです。退職金が1400万とかいっていましたんで、加盟金数百万なんてなんてことないんでしょうね。

失敗したのに、また他のフランチャイズに加盟するなんて、自分ひとりではなにもできない、と公言しているようなものですね。「痛い」という感想しか出てきません。

「独立」、「起業」を夢見ての、50代半ばでのフランチャイズ加盟。でも、うまくいかないと、すべてFC本部のせい。こんな方は、なにをやってもうまくいかないでしょうね。

準備をしていた人が勝利する

現実を知らずに失敗する人たち

フランチャイズの説明会にくる、40代以上の方には、今のふたりのような方が本当に多いです。「確実な売上と、利益が保証されなければ、加盟はできない」なんて、堂々と言い放った方もいました。

びっくりですね。100%の成功が保証されている独立なんて、あったらみんなやってます。その歳まで生きてきて、どこまで人任せなんだろうと、驚きを通り越して、呆れるばかりです。

今の例は、フランチャイズ加盟での話でしたが、転職だって同じです。

40代以降の転職がどういうものか、理解していないことで、数多くの人が失敗しています。逆に言えば、ちゃんと情報を集め、自分の市場価値を見極め、身の丈にあった活動をしている人は、成功しているわけです。

段取り八分。仕事をやる上で、実感する言葉ですよね。同じことです。転職も、ちゃんと準備していた人が成功するんです。

安定している「今」だからこそ、動いておく

安定している大企業に勤めている方のほうが、いざ転職となったとき、現実との乖離を起こす可能性が高いのは、間違いないでしょう。

人は慣れるものです。それが長く続くと、あたりまえと勘違いしてしまうものです。ですが、時代は、急激に変わっているんです。

その考え、あなたの会社の中だけではないですか?今の会社の常識が、世の中の常識だと、本当に思いますか?

まだ今は転職なんて、と考えているあなた。その時になってからでは、遅いかもしれませんよ。今できることをやって、経験という貯金を作っておきましょう

今がいちばん若いんですし、いちばん早くできるのは「今」なんですから。

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