あなたの会社 異常な満員電車に乗ってまでいく価値がありますか?

crowdedtrain ブラック企業の体験談~この目で見てきた底辺職~

過酷な労働と、満員電車での通勤で体に異変を感じる

毎朝の耐えがたい満員電車の日々

ふざけた理由と思わるかもしれません。ですが、私は満員電車が嫌で3回目の転職を考えました

都内に通う電車は異常です。当時は、「なぜこんな思いをしなくてはいけないんだろう」と、毎朝電車内で押しつぶされながら、鬱になっていました。

ちょっとぶつかっただなんだで、激しいののしり合いをする女性たちを何度か見ました。ここには書けないような罵倒の言葉です。それだけで、朝からもう今日という1日が最悪な日に思えてしまいます。

「やっぱり東京の電車はすごいね」なんて会話をしている小柄な若い女性がふたり乗っていることがありました。

満員電車に慣れていないんでしょう、彼女たちには、人を押しのけてでも自分の場所を作る、なんてことができわけもなく、ひとりの女性が、足の踏み場をなくして転んでしまっていました。

かと思えば、そんな車内に、発車ベルが鳴る中、体当たりをしてまで乗り込んでくる大柄な男性。それを怒鳴りつける他の男性。

なんでここまでして、みんな同じ時間に、同じ場所へ、通勤を続けるんでしょうか

夜も長時間拘束で、終電で帰る日々

当時の会社は、夜8時までいることが暗黙の了解で、そこからが残業という風習でした。

急な仕事も多く、明日の予定もわからない状態です。前日の夜10時過ぎに、明日3時間かかる現場へ直行の指示が出たこともありました。

東京-福岡への日帰り出張、しかも帰りは5時間掛かる新幹線。強制出席の飲み会、しかも平日月曜から。夜9時開催予定の会議は、上司の都合で、平気で開始時間が遅れる。

深夜の駅のホームで、なにもかもが面倒になって、ここに飛び込めば楽になれるのかな、つまらない考えが頭をよぎったこともありました。

このままでは体がもたない、体の異変を感じたことも、転職を決意した理由です。

体を壊してまで働く意味はあるのか

やはり体が資本です。体調を壊して、長期離脱のほうが経済的にもダメージが大きいです。

あなたの今の会社、そこまでして続ける意味ありますか?

私はこのブラック企業に耐えられず、3回目の転職をし、今は必ず座れる電車で15分の職場に通っています。残業がない会社なので、通勤で1時間ちょっと、残業で2時間以上、毎日3時間以上も自分の時間が増えました。

月なら60時間、年なら720時間です。 月給は月3万5千円下がりましたが、ボーナスが「なし」から「あり」になりましたので、年収では少しアップしました。

確かに都心のほうが賃金は高いでしょう。ですが、みなさんの会社は、通勤まで含めて時給計算してみたらどうですか?

時間に余裕が出れば、近所でちょっとバイトしたり、副業をはじめてみるのも手ですよ。

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私もこんなブログを書けるような時間ができました。

ブラック企業の労働環境に耐え続けることに意味はない

最悪の結果となった先輩との別れ

決して転職をすすめているわけではありませんが、 体を壊して結局退職してしまった同僚や、無理がたたって病気になり、そのまま入院した先輩や後輩も見てきました。

とあるブラック企業での話です。私がいちばん慕っていた先輩がいました。能力がある人ですが、根っからのお人好しで、嫌な仕事を押し付けられてばかりの人でした。

土日に出社するのは茶飯事、風邪をひいても、いく時間がないと言って、病院にもろくにいかなかったり、いつもそんな姿を見てきました。上にはいいように使われていましたが、私たち後輩は、みんな先輩のことが大好きでした。

その先輩が倒れた、との話が伝わってきました。診断の結果、胃ガンで、がんセンターへ緊急入院されました。そういえば、最近調子が悪いと言っていたことを思い出しました。

翌日、すぐにお見舞いにいきました。おなかが異様に膨れ上がり、苦しそうに息も絶え絶えで、会話もままならない状態にありながら、「お前も体には気を付けるんだよ」、先輩からの最後の言葉です。

亡くなったのは、その2日後です。

一生でいちばん泣きました。私だけではなく、あれだけみんなが泣いているお葬式は、それ以前も以降も、見たことがありません。4つ上の先輩でした。その亡くなった年齢を私も超えました。

40代後半、無理をしてもいいことはない

健康診断で再検査の通知が

ブラック企業に勤めていた頃の、私の話に戻ります。

体に異変を感じていたその頃、健康診断でひっかかり、再検査の結果、大腸にポリープができていることがわかりました。

このまま放置していれば、大腸ガンの可能性もあるが、まだ良性で、半年以内に切除すれば問題ないとの診断でした。

先輩も、もっと早く医者に掛かっていればと、あらためて悔やまれると同時に、自分もこのまま無理をしていれば、どうなっていたのかと恐怖しました。

異常なストレスに、無理に耐える必要なんてない

冷静に考えても、都内への通勤は異常です。普通ではありません。そして、身を削ってまで、ブラック企業にしがみつくことにも、これっぽっちも意味はありません

あたりまえでしょう、生命まで掛ける意味なんて、あるわけないでしょう?

そう思わないのは、麻痺してしまっているのではないですか?視野が狭くなっているだけではないですか?

それに、いくらしがみつこうとしたって、会社は堂々とリストラしてくるような時代ですからね。無理するだけ、バカをみるかもしれませんよ。

無理せず、まずはみなさんのお体をご自愛くださいませ。

追伸

診断されたのが12月。ブラック企業から転職した時期とも重なり、遅くなっていまいましたが、ようやく5月中旬に手術しました。6か月以内に切除するように、と言われたギリギリです。

私たちの年代は、ポリープなんてあって当然みたいですよ。内視鏡検査も毎年受けるように、医者からも言われました。とりあえずご報告まで。

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