同じやり方をしていれば、当然結果は同じ
心が折れそう、苦痛の面接が続いているあなたに
40代後半での転職活動、何回面接しても不採用が続き、もう心が折れそう。
わかります。痛いくらいわかります。私も何回送り返されてきた履歴書を破り捨てたことでしょう。
ですが、あえて厳しいことを言わせてもらいます。
同じやり方を続けていませんか?
同じような方法を繰り返していれば、当然結果も同じです。あたり前です。
自分が面接する立場として考える
みなさんも面接をする側だったと思います。逆の立場になって考えてみてください。面接前に、だいたい当たりをつけていませんでしたか?
◎本命はこの人 〇対抗はこの人 ▲面接次第で一発逆転の可能性がある人 △ただの抑え
面接は、それを確かめる場でしかなかったでしょう?
ある程度の選別はもう終わっている
40代後半にもなっている人を、人柄だけで採用しますか?しませんよね。
これから育てる若い人材なら、人柄や会社の雰囲気に合うか、なんてことも考えるかもしれません。ですが、私達の世代は、結果が出せるのか、それにつきます。
職歴やスキルの優劣がはっきりしている私たちの年代は、面接前に、ある程度選別されていると思って間違いありません。
ですので、面接は、合格ラインの人は、「人柄に問題がないか確かめる場」でしかなかったり、それ以下の人は、採用予定の人が辞退する可能性を考え、「抑えで来てもらっただけ」、ということがあるわけです。
実際に、終始和やかで最高の手ごたえを感じた面接で落ちたこともあります。2番手、3番手あたりの抑え要員だったのでしょう。
逆に勝手にいいようにとってもらえて、すんなり採用もありました。元々合格ラインの本命だったんだろうと思います。
面接で挽回もあることだとは思いますが、それくらいの心構えでいるほうが現実的です。
抑え要員から挽回するには
40代の面接での共通事項
私の経験から、だいたい共通しているのはこの3つです。
① 自己紹介、自己アピール、志望動機は必須
言うまでもなく、最重要な部分です。簡潔、且つ明確に、自分をアピールできるテンプレートは必ず準備しておきましょう。
そのテンプレに、応募する会社に合わせて、オリジナルの志望動機を加えてください。超重要です。具体的な経験やエピソードを盛り込むのも大変有効ですよ。
大学の面接のときの話ですが、いちばん返答に困ったのが、「なぜ、他ではなく本校なんですか?」という質問でした。
数十年経ちましたが、今でも同じですね。どの会社にも使えるような、テンプレ通りの答えなんて、人には響きません。
② 履歴書や職務経歴書は、あまり事前に見られていない
事前に提出した書類は、たいして見られていないと感じました。多分、書類選考は人事担当者がおこない、面接する役職者は、その場ではじめて履歴書を見るのでしょう。
ですので、その場で履歴書を見る。というパターンがとても多いです。そのため、こちらで都合のいい部分へ誘導するテクニックが重要となります。
③ 面接官は、だいたい同世代か年下。
向こうもやりづらいことでしょうw。最終面接は年上の役員の方になりますが、1回目はだいだい同世代と、若い人事担当なんてパターンが多いです。
この歳での面接は、自分と面接官の騙し合い、とも言えます。
募集要項に、ちょっとくらいの嘘や過剰な表現があるのはあたりまえですし、こちらも言いたくないことのひとつやふたつありますので、どちらも本当のことは言いません。お互いの落としどころの探り合いになるわけですね。
横柄な態度は論外ですが、ヘリくだりすぎるほうがマイナスです。下手に出ると、入社後の待遇に悪影響もあります。いい意味で相手を呑んでかかることが重要です。
他の人との差別化が必要
本当は若い人がほしいのに、応募してくるのは40代以上ばかり。私たち世代ばかりで、採用側もうんざりしていることでしょう。
だからこそ、その大勢の中で生き残るため、他の人と差別化しなくてはいけません。
いろんな転職サイトを見て、それをそつなくこなす。でも、まさかそれだけじゃないですよね?
その通りにやるだけなら、最低限度のマナーをクリアしただけですよ。新卒社員じゃないんですから、マニュアル通りはマイナスにはならなくても、決してプラスにはならないですよ。
無難にこなすだけなら0点
面接が、いい人で終わってしまっていませんか?
にこやかに、人当たり良く、前かがみになって「すいません。失礼します。」こんな入室の仕方になっていませんか?ダメです。 胸を張って入室してください。
服装やら身だしなみやら、マニュアルにはいろいろ書いてあるでしょうが、ちょっとくらい寝癖があろうが、スーツの色がなんであろうが、そんなのは些細なことです。
そんなものが、スキルや経歴、態度に勝ると思いますか?
堂々とした態度、滲み出る静かな自信。本当に必要なのはこういうものです。
それ以前の、人としてのあたり前の身だしなみ、清潔感をクリアしておくのは、当然ですよ。
うまくいかないなら、やり方を変えてみる
マニュアルに捉われるのをやめて、実際に試してみたテクニック
私は2回転職に失敗し、超ブラック企業に入ってしまいました。そして、3回目の転職を決意しての活動。そこでは、今までと違うやり方を試しました。
① 提出書類の、都合の悪い部分はあえて空欄
聞かれたら応えられるように、準備はしておきましたが、あえて語るべきことのない、「趣味」といった欄は空欄にしました。趣味が「読書」なんて、つまらないですからね。
当然聞かれたら、詳細に答えられるようにしておくのは当然ですが、事前に、そういった余計な欄がない書式を用意すると、よりベターです。
そして、なるべく話が都合のいい部分ばかりとなるよう、会話を誘導しました。(そうそう簡単に、うまくはいかないものですが。。)
② 面接のあと、働いているところを見せてほしいとお願い
その会社をよく知るためにも、すごく有効です。断られるところは、警戒したほうがいいでしょう。丁寧に説明をしてくれながら、事務所を1周してるような、いい会社もありました。
③ 面接直後に熱い入社意欲のメールを送信
面接してくれた方の名前は必須です。必ずチェックしておきましょう。私は面接後のお礼メールに、「面接いただいた○○さんのお人柄にも大変惹かれました。」の一文を加えていました。
そして、その会社を褒める。これもどんなことでもいいので、できる限り加えてください。褒められて悪い気持ちになる人はいません。日本人は褒めるのが下手とも言われますが、言葉が下手でもいいんです。プラスの感情は、とにかく伝えることです。
そして誰よりも早く。面接直後でもいいです。「さっきの人からもう来てるよ」と言わせてください。
④ 聞き逃したことをTELで追加質問
当然わざとです。ここでも、「さらに入社の意欲が増しました」などと、熱く思いを伝えましょう。
面接の最後に、「もう他には質問がありませんか?」と言われたときに、「今後質問がでてきたら、電話でお聞きしてもいいですか?」と言っておくのもテクニックです。
⑤ 待遇、特に給与面に関してはしっかり聞く
聞くのはタブー、としている転職サイトの記事も目にしますが、ここがいちばん大事なところですよね?曖昧にしていて本当にいいですか?
私は聞くだけでなく、給料の交渉もしました。「この歳で、この募集要項の金額だと厳しい、でもここに魅力を感じ、なんとしても働きたいのでなんとかならないか」、正直なところを、社長にぶつけてみました。結果、2万の基本給アップに成功しました。今の職場です。
その分ハードルも上がり、入社後厳しいのは当然ですが、今までの転職活動の経験から、ここならこれくらいやれる、という自己分析と、逃してはいけないレア求人と感じてのチャレンジでした。
結局は、どれだけ「意欲」を見せるか
どの方法も、意欲を見せる。アピールをする。それだけのことです。
今さら経歴や人柄など、変えられないことを考えてもしょうがありません。
自分のスキルや能力が足りないかな、と自覚がある場合は、面接とその後で、できる限りもがいてみるべきです。考えればできることはいくらでもあります。
言葉は悪いですが、どうせ落ちるんだから、それくらいのつもりで開き直って、できることはなんでもやるくらいの意気でいきましょう。
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