就職氷河期世代への国の救済措置 喜ぶのはブラック企業だけ

black-building 40代の転職の現実~持っておくべき基本的な心構え~

時代に作られた、私たちロスジェネ世代

今さらとしか思えない、救済措置

国がようやく私たち、就職氷河期世代の救済に、重い腰をあげたようですね。最近はロスジェネ、ロストジェネレーション世代なんて呼ばれることもありますね。どちらにしても、酷い呼ばれ方です。

「世代による格差がある」と認められるのに、20年以上も掛かったわけです。元々は、国の雇用システムの見直しの実験結果でしょう。ちゃんと考えれば、この先10年後、20年後はこうなるだろう、なんてことはわかってはずですが?

今回の救済措置、あまりに人数の多い私たち世代を、このまま放置しておくと、「ちょっとヤバいぞ」と、ようやく切羽詰まった状況となり、とってつけたような方策が出てきたようにしか見えません。

今まで散々、お前らが貧乏なのは「自己責任」、なんて言っておきながらです。なにをいまさら、としか思いません。一言でいえば、「10年遅い」です。

そして、この救済措置、成果が上がるようには、まったく思えません。

救済措置で、喜ぶのはブラック企業だけ

正規雇用を30万人増やす=都合のいい、人手不足の穴埋め

この救済措置、簡単に言えば、「職業訓練や資格を取る援助をする」、「氷河期世代を雇った会社に助成金を払う」、ということ。

基本の戦略としては、非正規雇用の方を、正規雇用に、ということなわけですね。それ自体はわからなくもないですが、それって、体のいい人手不足の穴埋めじゃないんですか?

慢性的に人手不足な業界、ブラックで離職率の高い業界、飲食店やドライバー、清掃業、倉庫業、といった、底辺職と言われるようなところに、求人がない私たちの世代を、都合よくあてはめようって思ってませんか?

そんな思惑が透けて見えすぎです。外国人労働者と同じ扱いですか?私たち世代も、外国人労働者も、そんなブラックな職場では働きませんよ。

ちょっと職業訓練したくらいで、企業は雇わない

「資格をとるのを援助する」ってことは、いまから資格を取れってことですよね?

元々、教育の機会が与えられないような中小企業にしか、入れないような状況でスタートさせておきながら、40代後半にもなって、また今から勉強しろってことですか?

まあ、スキルアップはしておいて損はないですし、そこまではいいとしても、実際に「資格を取りました。」で、本当にそれくらいで本当に優良企業は雇用してくれるんですか?

そんな企業があるとは到底思えません。経団連だって、「雇用保険制度見直しに関する提言」の中で、「就職氷河期世代対策に、保険料を使うのは慎重であるべき」、なんて遠回しに言ってます。つまり、企業の本音は「就職氷河期世代」=40代後半なんて雇いたくない。ってことでしょう?

間違いなく、雇うのは、助成金がほしい会社、つまりはブラック企業だけになるでしょう。誰でもいいから入れて、使い捨てにするような、離職率が異常に高い会社、なんてところだらけでしょうね。

助成金の支給は、半年後と1年後のようですから、入社して1年以内で、ほとんどの人が辞めていくような、ブラック企業には、最高の制度ですね。

さらには、「人手不足の業界団体を通じ、短期間で就職に結びつく資格を得るための訓練コースをつくる」なんて、怖ろしいことまで言ってます。こんな「ブラック企業直結コース」、ダマしてブラック企業へ入社させることを、国が支援するんですか?

今非正規で働いている人が、ブラック企業で働くわけがない

働く側から見ても、今回の施策には疑問が残ります。今まで非正規で働いていた方を、正規で雇用させるようにする、ということですが、非正規で働いている方は、本当にそれを望んでいるんでしょうか?

お金より、時間を大事に考える人が増えている時代です。いくら給料が高くて、正規雇用で働けるとはいっても、今まで時間給で、時間や精神的には余裕があった人が、非効率で意味のない長時間残業が蔓延し、罵倒されるのがあたりまえのようなブラック企業の環境で、働き続けることができるとは思えません

正規>非正規という考え方自体に、違和感を感じます。もっと広い選択肢、副業や独立に支援金を出すなど、柔軟な策を考えてもらいたいものです。

私たち40代が、本当にほしい救済策

上の世代と入れ替わるチャンスを

では、本当に私たちの世代がほしい救済策はなにかと言えば、ひとつだけです。「年功序列の廃止」です。

ジョブ型の雇用とし、年齢を問わず、その仕事に適した人材を採用する。これを法律化してください

あなたの会社にもいませんか?「働かないおじさん」 。 その人たちと入れ替わるチャンスがほしいです。チャンスだけでいいです。あとは、自分でなんとかします。

50代~60代で管理職。でも実務はなにもしていない。メールひとつ満足に送れず、人差し指だけでPCにむかい、印刷はすべてフルカラー、カーソルが右にいくようになったなどと大騒ぎして、部下にすべて面倒をみてもらう始末 。

仕事の大半はネットサーフィン、そんな役立たずでも、部下より給料をもらっている無意味な存在。団塊の世代とか、バブル入社世代とか、言われてる人たちです。

私なら、年収100万低くていいです。そいつらより、意味のある仕事もします。ただ、その会社に長くいるだけの人と、どちらが有用なのか、ちゃんと比べてみてください。

私たち世代は、この「無駄な世代の壁」に常に苦しめられてきました。若い頃は、年を重ねれば、追い越せるものと簡単に思っていましたが、そうではありませんでした。

「年齢」ではなく、「年代」なんです。団塊の世代や、バブル入社世代なんて、使えないどうしようもない奴が多い世代なのに、中途半端に年功序列が残っていた、この20年の日本では、年代は超えられない無駄な壁であり続けました。

日本の雇用システムの改革を

国の雇用システムの見直しの、実験結果でできていまった世代ということを、ようやく認めたわけなんですから、もっと本気で考えて、本当に有用な雇用システムを導入してください。

私たちの世代は、人数が多いですからね。私たちが、60過ぎても働き続けなくては、日本としてもマズいでしょう?

逃げ切り世代を放置して、先延ばしにすればするほど、解決は難しくなっていきますよ。

今働いている世代を、「どう構成し」、「どう賃金を割り振れば」、「最高の効率」となるのか、本気で考えて、日本全体の雇用のシステムを根本的に変えるくらいの、 思い切った策を打ち出してほしいものです。

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